MESONさん主催の新企画・XR/空間コンピューティング系ミートアップの第1弾が開催されたので参加してきた。
イベントページ:https://meson.connpass.com/event/362171/
今回特に期待していたのは、トークセッションやクリエイターLTも然ることながら、さまざまなARグラスが集結し、体験できるというハンズオンが設けられているということだった。特にここ最近はAR系の新製品が目まぐるしい勢いで登場し、それぞれが高額なのもあってまったくキャッチアップできていなかったので、大変ありがたかった。
共催4社の代表4名によるトークセッションは、AI時代におけるARデバイスのありかた、HMDとグラス型との対比に関するトピックが主軸。(以下、4名の登壇者の発言が混在しているので、どんなトピックが話されたかの参考程度)
最近注目しているグラスデバイス
- Even G1
- 1日中着用可能、Apple Watch をつけなくなった、食事中スマホ見なくなった
- デフォの時計:商談中コミュニケーションが分断しない
- 通知、時計機能メインで利用
- マイク x AI の機能はあるが、使ってない
- デフォルトは精度高くない、3rd Party がアプリ開発可能
- Even G1 のような AR グラスは、カメラ相性が良さそう
- 視界のコンテクストを共有できることが重要、言葉で説明せず指示語が使える
- XREAL One Pro
- ディスプレイ使用。視野角狭いことでかえって目の前の作業に集中できる
- 映像で使うシーンがライフスタイルにない
- これから出てきそう?
- カメラの要不要はデバイス将来を決定づける分岐点
- マイクスピーカーだけで良いか、映像含めたマルチモーダルか、まだ未知数
- AIの精度を上げるためには、コンテクストとしての映像、カメラが必要
- 気づかないものにAIが先に気づいてヒントを与えてくれる世界(ゼルダの妖精)
- AIのパーソナル化、パーソナルアシスタントとしての機能性
- データ量が重要、ユーザーどこでなにをしたか、AIグラス経由でスキャンできることで収集
HMD vs Glasses
- HMD は「やるぞ」のモードが必要 → グラスは日常でカジュアルに利用可能
- HMD:企業向け、家、仕事使い
- グラス:日常使い
- コンテンツの作りやすさでは HMD > グラス
- 来年は AR グラスがますます浸透する
- HMD とグラスとで、ユースケースが収斂し始めている
- 技術登場当初から社会に受け入れられるまでに形態は変化する
- 例)電話:ラジオ的な 1toN から、1to1 の受話器型へ
- スクリーンレス、AIとの融合、へ収斂するのでは
- 現状 AVP はディスプレイの代替になっていっている
- 目や手の操作の快適性は企業に刺さってない
- それよりもディスプレイの高精細さ
ビッグテックのグラス戦略
- 「ディスプレイいらない」となりそう
- リアルタイム性とファッション性、マルチモーダル(マイクスピーカーカメラ)の形態が普及しそう
- その後、AR Glass「Pro」で、ディスプレイ付きが普及する?
- 普及のしやすさで言えば、カメラなし、ディスプレイあり
- ハードウェア側のエコシステムが整うことで、クリエイターが未来創造の速度が加速する
- コンシューマー側は 3D を扱うための学びのハードルが高い
- 普及するまでの時間は予想よりも長引く(グラス型の普及期が長く続く)かも

懇親会、デバイス体験会では、主催 MESON さんだけでなく、共催 palan さんからもデバイスの展示があり、以下のデバイスを体験できた。
- XREAL One Pro + XREAL Eye(フロントカメラ)
- MESON 開発の AI 顔認識
- iPhone と USB 接続し、外部モニタ仕様を実演(palan 提供)
- Spectacles
- Snapchat のデバイス、ゲーム用途(MESON 提供)
- RayBan Meta
- ディスプレイなし、カメラ撮影や音声インターフェイス(palan 提供)
- 懇親会会場という性質上、音声操作は試せず
- Even G1
- オーバーレイで情報表示するかつての Google Glass 的なデバイス(palan 提供)
加えて、MESONさんがちょうど今日プレスリリースしていた、触覚フィードバックとVision Proとを連動させた実証実験の体験もできた。
MESON、Apple Vision Pro向け3Dモデルビューワー『FlexiViewer』のトライアル版をリリース | 株式会社MESONのプレスリリース
WWDC25 で発表された visionOS の空間アクセサリサポートでハプティックフィードバックの言及はあり、今後こうした表現はどんどん開拓されていくと思うが、それに先立って空間コンピューティングと触覚(厳密には手首装着なので振動)フィードバックの融合を体験することができた。(ちなみに XR で触覚を手軽に体験するなら、Meta Quest がおすすめ)
さらに、NTT QONOQ さんからも自社開発のグラス型ソリューションの展示があり、MiRZA 含む 3台を試させてもらった。以下のセッションで紹介されているもので、屋外作業従事者に対するマニュアル表示や遠隔共同作業を実現するいわゆる企業向けのソリューションのため、ここまでで触れてきた一般消費者向けのARデバイスとは、ディスプレイ仕様や操作性が大きく異なるものだった。
などなど、あまりに盛りだくさんな上、懇親会でもたくさんの方とお話しでき、開発のアイデアや刺激をたくさん得られ、とても充実した一夜だった。
最後に付け加えると、1台500万(一式700万とも)もする業務用空間ビデオ撮影カメラシステム Blackmagic を個人購入された方がさっそく会場に持って来られていたのが、個人的なハイライト。
