WWDC26:Principles of great design

Human Interface Guidelines に今年復活した Design Principles をひとつひとつ解説。ひとつひとつの要素は、あるべきデザインとして強い目新しさこそは感じなかったものの、体系的にまとめられたことでデザインを検討する時の強力な指針になると感じた。特に、Craft はコスト制約の中ではおざなりになりがちだが、、それがユーザーとの信頼関係を失うことはその通りだと思った。あと、「喜び」に満ちた体験を提供するにあたって、ユーザーにどんな感情を呼び起こしたいか?これを特定することの重要性は、チームや組織でものを作りにあたってはちゃんと言語化しながら意識していきたいと思った。

Principles of great design


0:00 – Intro

  • デザインとは美観や動作だけでなく、意図を持って何かを作ること
  • あらゆる機能はユーザーの時間・注意・信頼を要求する
  • 何を作らないかを選ぶことは、何を作るかと同じくらい重要

1:08 – Purpose(目的)

  • 本当にユーザーの役に立つ体験を設計すること
  • ユーザーの生活を尊重し、適応する設計
  • 明確で考え抜かれていて、最良の状態では純粋に喜びを感じられるもの
  • コードを一行書く前に、作ろうとしているものに本当の目的があるか、ユーザーが真に価値を感じるものかを問う

1:52 – Agency(主体性)

  • ユーザーをコントロールの主体に置く
  • 選択肢を提供することは、主体性をもたらす最良の方法
    • 自分のペースで探索できるようにする自律性を提供
    • 決められた経路に誘導しない
      • → 体験をコントロールできると、より深く関わろうとする
  • 失敗への寛容さを組み込む
    • 簡単な取り消し (undo)
    • 破壊的な操作への確認(大きな間違いをしそうな場合にのみ限定すべき)
    • 自由に試せるという安心感(回復できる自信)が主体性につながる

3:38 – Responsibility(責任)

  • プライバシーを人権として尊重する
  • 必要なものだけを、使用目的を明確にした上で、適切なタイミングで要求する
  • 機能がどのように害を引き起こしうるか(どう悪用されるか、どう防げるか)を事前に想定する
    • 特に AI において、悪い結果からユーザーを守る
  • リスクが価値を上回る場合は機能を削除する

6:04 – Familiarity(親しみ)

  • 既存の知識を設計に応用できるようにする
  • メタファーを使う際は、具体すぎず抽象すぎない塩梅に
    • 良いメタファ=人が知っていることを引き出し、何をするか予測を手助けする
  • 一般的な操作には確立されたメタファに従う(e.g. お気に入り、共有、ロック)
  • 外見が同じものは同じように動作させる(一貫性)

8:52 – Flexibility(柔軟さ)

  • 様々なコンテキスト・デバイス・能力に適応する設計
    • 音楽を聴く環境(e.g. 家でスピーカー、ラインニング中、車の運転中)
    • 各プラットフォームの強みを活かす
  • ユーザー層の多様性を考慮する(年齢、言語、習熟度、アクセシビリティの必要性)
    • はじめからすべてには対応できない、インクルーシブな体験を検討
    • 一つの解決策ではカバーできない場合はパーソナライズを許容する
  • 柔軟性はコストはかかるが価値があること

11:13 – Simplicity(シンプルさ)

  • シンプルさとは:
    • デザインの核心にある目的を輝かせること
    • ミニマリズムではなく摩擦を除去し直感的であること
  • 簡潔な言語・強い視覚的ヒエラルキー・明確なアフォーダンスが重要
  • 明確さでユーザーが必要なものを努力なく見つけられるようにする
    • 階層(順序、余白、コントラスト)によって、最も重要なものに誘導する
  • すべての要素はその存在を正当化する必要がある
    • 複雑の情報のグラフ化、情報の要約などで、重要な情報に集中できる
  • 要素・コンテキストを加えることでインターフェースがよりシンプルに感じられる場合もある

13:42 – Craft

  • クラフトとは妥協のない細部へのこだわりによって信頼を築くこと
    • 寄せ集めの様な品質だと、プロダクトの生み出す結果の品質まで疑ってしまう
  • クラフトは高品質の素材から始まる
    • 美しいタイポグラフィ・レスポンシブなアニメーション・堅牢なパフォーマンス
  • 継続的な改善への取り組みが「自分たちが気にかけている」ことを示す
  • 優れたデザインには長寿命がある——プラットフォームとユーザーのニーズの変化に合わせ進化し続ける

15:47 – Delight(喜び)

  • 喜びに満ちたインターフェイスとは、飾りを付け足すことではない
  • ユーザーにどんな感情を感じてほしいかを特定し、デザインでそれを強化する(リラックス、自信、ワクワク)
  • ここまですべての原則の総和によって自然に得られる結果

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