聴講メモ:次なる可能性:WWDC26発の注目の最新アップデート @Apple Japan

Apple Japan 開催の WWDC Recap イベントに今年も行ってきた。去年も何度も足を運んだ Cafe Macs だが、今年はなんと撮影可能となっていた(と思ったのだが去年も撮影可能だったとも聞いた)。

セッションの内容は、大きくアプリの体験を向上する要素(Intelligent / Integrated / Adaptable / Tools)を軸に、今年発表された内容の詳細を紹介するものだった。Intelligent、つまり Siri AI や Foundation Models については個人的には注目しキャッチアップしていたので良い復習になった。Integrated が興味深く、特に App Intents についてはそろそろきちんと学びたいと思っていたところ、やはり Siri AI の登場で真価を発揮する機能だと再認識した。というか、App Intents がシステム提供のサービス基盤とアプリとを繋ぐエンドポイント的役割、という説明が非常にしっくりきた。

WWDC で実施され、オンラインでも配信されていた「Group Lab」という取り組みを物理的に再現くださって、たくさんの質疑応答に Apple Japan のプレゼンターらが答えるコーナーもとても内容が充実していて良かったし、中でも今年の発表内容を受けて各自アプリ提供者がマストで対応するべきことも整理されて良かった。Liquid Glass 対応や UIApplicationDelegate の利用廃止ばかり注目されているが、何気にプラットフォーム横断でアプリが使えることによる「リサイズ対応」も、対応マストながら完全に見落としポイントだった。

メモもしたが超雑多で聞き取れない箇所は不正確の可能性もある、あくまで備忘録として書き残しておく。


  • Intelligent
    • 3つの条件
      • 条件1: Anticipate(先読み)
      • 条件2: Accelerate(短縮)
      • 条件3: Unlock(可能性を解放)
    • Apple Intelligence / Foundation Models
    • マルチモーダルで画像分析もできるようになった(e.g. 画像のキャプション生成)
      • Foundasion Models vs Vision
    • Private Cloud Compute / 要Small Business Program
      • 問題を段階的に処理するリーズニングにも対応
    • カスタムモデル
      • LLM 提供者の Swift パッケージから導入可能
      • そのほかのローカルのモデルも使える
      • MLX:新しいモデルのトレーニング
    • モデルの活用
      • フェーズごとのモデルの使い分け
        • ブレインストーミングなどの創造性を要するのでサーバーサイド
        • 計画:深い推論を要するのでサーバーサイド
        • レビュー:速応性が必要なのでオンデバイス
      • コンテクストを共有し、ハンドオーバーする複雑性の解決:Dynamic Profies
    • モデルの評価
      • Evaluations framework
  • Integrated:システムとの統合
    • e.g. Widget, Control Center, Live Activities, Spotlight…
    • 声だけでアプリを操作できるSiri AI
    • App Intents framework
      • システムの様々なサービスに対する共通基盤(Siri, Spotlight, Shortcuts…)
        • WebサイトでいうところのAPI的な役割
      • 基礎となるデータを Entities として用意する(予定の内容、メールの内容、写真)
      • App Schema と Entities を組み立てることで、Siri が共通概念を理解できるようになる(e.g. 各データに対して、連絡先、会話といったようにマッピングして理解できるようにする)
      • アクションも定義(インテントの実行)
        • Entities = データ、Intents = アプリができる機能(動詞)
    • 画面上のコンテクスト理解(On-screen awareness)
      • エンティティごとにアノテーションをつけることでSiriが理解可能になる
        • “the third” → View ごとにアノテーションをつける
    • ひとつのタスクを複数のアプリをまたいで流れるような体験が実現可能
      • Maps でピン留めしたレストラン→Note でメモ
    • Siri に学習させるラーニング機能
      • e.g. Send a mesage → Which app do you mean?
      • アプリが Siri に対して利用傾向を donation する(IntentDonationManager)
    • どこから始める?Domainから(system, phone, mail, clock… ドメインごとに事前に用意されたスキーマがある)
    • system.search というスキーマで、アプリの中のサーチに直接アクセスすることができる
  • Adaptable
    • Liquid Glass
      • なじみやすさ(Familiality)
        • UI layer / Content layer
      • Brand Indentity
        • 色、タイプ、コンテンツ、、
        • iOSのデザイン言語を活かす
          • e.g. gentler streak, moon lit
        • ティントカラー
          • e.g. Slack: トップバーをコンテンツレイヤーに落とした(Color scrolls away)
        • Icon Composer
    • Platform
      • iPhone → iPad → iPhone mirroring on Mac
      • リサイズが可能に:Xcode 27 でビルドし直した時点でリサイズ可能なモードが有効に
    • まず Xcode 27 で再コンパイル
  • Tools
    • プロンプトテクニック
      • Be specific:具体的に
      • Give stylistic cuse:スタイルの手がかりを入れる(どんな感情やムードを呼び起こしたいのか、コーヒーショップの雰囲気、紙の質感)
      • 必ず複数のオプション・可能性をリクエストする
        • 「XXX種類のバリエーションで作成してください」
      • 「Swift Preview と固有の名前をつけてください」
    • エキスパートスキルが組み込まれているから活用して(ローカライズ、アクセシビリティ、、)
    • Figma, GitHub から提供されるプラグインを使って Xcode に指示

Q&A

  • Siriは一般ユーザーに使いこなせる?Siri AI は音声のみ?
    • 海外だと意外と気軽に使われている
    • Siri AIの呼び出し:Spotlight のサーチがなくなりテキストで話しかけ
    • テキストは日本語でもいける
  • 今年のアップデートで今後やらなければならないこと
    • UIKit, UIApplicationDelegate 使っていたら移行すること
    • LaunchScreen を追加すること
  • 自分のアプリが既存の App Intent Scheme に当てはまらない場合
    • ドメインがジャンルに当てはまらなくても OK
    • 写真を扱っていたら、写真のドメインに用意されている entity や intent を使ってOK(たとえばECで画像投稿とかは、photo 配下にあるので使ってOK、カレンダーでなくても calendar のエンティティ使っていい)
    • system.search は、アプリに検索機能があれば、XXXを探しての変数部分がアプリにそのまま転送されるので、なるべく入れると良い。Siri経由で検索ができるようになる
    • スキーマなしの intent 作って、AppShortcutProvider 使うことができ、従来は厳密にそのワードと一致する必要があったが、今回のSIriで少しだけ柔軟性が上がっている
  • Mac, iPad でも iPhone アプリが動くので崩れないよう対応必要?
    • デザインの対応が必要
    • リファレンス:Apple のアプリは Xcode 27 でビルドしているものが多いので、iPhone Mirroring で動かしてみると良い
      • 天気とか株価とか Lnadscape 対応している
  • アプリアイコンに企業ロゴを使用していて変更できないがどう対応するべき?
    • 屈折入れない判断もあり
  • リサイズの禁止はできる?
    • ないが、iPad 26 までで deprecated になった UIRequiredFullScreen が(iOS 27 のみで)役割が変わって復活、有効になる。縦横の比率を保ったまま拡大縮小ができる、という意味になるので、それを Info.plist に入れることで担保できる(Modernization UIなんとかというUIKitのセッションで説明されている)
  • iOS 26.2以降のメモリ不足によるクラッシュについて
    • Foundation Models のバージョンアップが26.4で行われた
  • 会話コンテクストは Siri AI のコンテクストに保持される?それとも独立?
    • 会話は Siri AI のセッションに残っている
    • 機能登録した〜は引っ掛けられる、技術的には Index entity にして、Core Spotlight にデータを送る(カレンダーを登録した段階で Spotlight に送ることで、変更日時も登録される)
  • リサイズは縦横の切り替えお必須?
    • 基本的には考える必要あるが、UIRequiredFullScreen を有効にすればOK
  • さまざまなサイズに対応しない場合の不都合
    • リサイズ可能な状態になるとレイアウトが崩れるのでまずい
  • On-device model の性能を Gemini 比較で
    • Apple Machine Learning Research というブログサイトを見て欲しい
    • 性能についての記載おある(2つモデルがあり、上位機種は上のモデルで動く。その詳細が書かれている)
      • 6/8 のIntroducing 3rd generation … 記事

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