ひとり5分LTというスピード感や、まだ道なかばという内容の発表もあってよかった。Androidに関する登壇はほぼなかった。懇親会では登壇者の方々とお話しでき、発表内容に関する今後の構想をお聞かせいただいたり、自社プロダクトの採用技術やその背景について互いに意見交換できたので有意義な時間となった。
Vision Pro での個人開発をテーマとした発表がこうしたモバイル勉強会に浸透しはじめているのは、個人的に嬉しい傾向だと感じた。
イベントページ:https://wantedly.connpass.com/event/332981/
iOS18 SDK で登場した SwiftUI の機能をおさらいする
@_swiftty さん
- iOS 18で追加されたAPIを切り口変えて調べた
- モジュール定義(.swiftinterface ファイル)から差分をとりだした
- 定義ジャンプでは表示されない、
_
はじまりのAPIも見ることができる - .swiftinterface ファイルは
SwiftSyntax
で扱える SyntaxRewriter
を用いてインターフェイス差分を取り出す実装をした- Scroll や Accessibility の機能追加が確認できた
多言語対応アプリの負債返済:文字列管理の見直しで得た学び
@yuya_h_x さん
- 月に1回実施する負債返済日の取り組み
- 一部の表示実装、文字列の管理方法が負債化していた
- 文字列の部分的なグラデーション、日本語・英語両対応
- Locale による分岐をなくし、文字列全体・グラデーション部分それぞれのみ管理したい
- 特定位置のグラデーションをどう実現したのかについて
- iOS 17以降は
foregroudStyle
で実現可能
Flutter でのUIカタログ・GoldenTest のための Widgetbook
チームラボ/堀江 さん
- コンポーネント化されたUIカタログ確認ツールを Flutter でどう実現するか
- visual regression test の golden_toolkit がメンテ終了
- Widgetbook が良さそう
- 今後 Golden Test 対応が予定されている
Maker Faire 出展報告
@shu223 さん
- Maker Fair は実は、ハードや電子工作に限定していない
- AIで取りっぱなし+自動追尾の実現に、DockKit を利用した
- 実物を体験してもらってこそ伝わるアイデアの展示に向いている
Apple Vision Pro で VisionKit を利用する
- カード(名刺)をたくさん置いた状態でたくさん同時に受け取るユースケースを Vision Pro で実現したい
- VisionKit の利用可否、カメラ情報へのアクセスには Enterprise が必要
- メインカメラ映像やパススルー映像を取得可能
- オブジェクトトラッキングのパラメタ調整が可能
- Developer Strap へのアクセスが可能
- 学習済みオブジェクトトラッキング
iOS18 とヘルスケアの睡眠対応
takuya_osawa さん
- iPhone 単独で取得できていた睡眠データが iOS 18 から自動記録されなくなった
- Apple Watch or 手入力が必要
- これまでは
inBed
でフィルターしていたことで、Apple Watch 経由のデータが無視されていた allAsleepValues
でフィルターすることで、睡眠全般を取れるようにした
SwiftUI で座標位置を取り扱う場合の細かなポイントを探ろう
fumiyasac さん
- タブとスクロールの連動や、コンポーネントをまたいだアニメーションなど、複雑な座標計算を要するUI実現において、
GeometryReader
を活用した事例を複数紹介