PIXAR(Lawrence Levy著)を読んだ

先週読み終わった。以前の記事で「読み終えたら何かここで書いてみたい。」と宣言してしまったので、その告知のとおり何か書く。

本書は、スティーブ・ジョブズからの誘いでPIXARに入社した筆者が体験した、どん底にあった会社の「トイ・ストーリー」による稀代の大逆転劇、そこに至るまで最高財務責任者として支え続けた過程を記したものである。

「トイ・ストーリー」は、長編映画としては初の3DCG作品で、当時前例がなかったゆえに、フィルムへの現像技術が存在しない、出資への理解が得られない、といった困難を、筆者はじめPIXAR社員の不屈な精神により乗り越えてきたのだった。まさに、奇跡的名作であることに気がつかされた。

PIXARの歴史にとどまらず、サブタイトルにもある通り、会社経営における「お金の話」にも深く触れられており、例えばストックオプション、株式公開、株主や投資銀行との関係、といった事柄を、PIXARの辿った局面に手に汗握りながら理解することができる。
ジョン・ラセターをはじめとする、PIXARを語るに欠かせない人物の登場も読みどころのひとつだ。スティーブ・ジョブズの友人として死の間際まで間近に接し続けた筆者だからこそ描ける、彼の意外な人物像も興味深かった。

などなど、終わりまで非常に読み応えのある1冊だった。PIXARやスティーブ・ジョブズ ファンにとっては必読本であること間違いなし。これを読み終えれば、誰しも「トイ・ストーリー」をすぐにでも手に取りたいと思うはずだ。

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